
スバルエンジンEJ20の本来持つ特性は、ビッグボア、大口径バルブによる高回転型ユニットと考える。
排気系チューンにおける我々の考えた第一ステップは、すなわち、中・低速域でのトルクアップであった。
これはあらゆるドライブシーンにおいてゆとりのある、スムーズなドライブフィーリングを感じ取ってもらいたかったからである。
この最初の試みは、いわば全域でのパワーアップを考えた第一段階であった。
この考え方はユーザーの立場になって開発するという理念に基づき、ユーザーあっての開発、これは今後も変わる事の無い事実である。
しかしながら、別の考えとして、エンジンの持つ本来の特性をより活かしたいという欲求も当初からあったのも事実であり、次第にその欲求が大きくなって来たのも事実である。
そのような考えの下、次の第二ステップとして我々は4into1のパイプレイアウトにチャレンジした。
一般的に4-1レイアウトは、NAエンジンにおいてマキシマムパワーには優れる反面、中・低速域にパワーのダウン傾向が見られるという事が言われている。
ターボ車においても、この中・低速域のパワーダウンを如何に最小限に抑えるかがポイントとなる訳である。
その答えとして、タービンまでの排気流速を速めてやる事により、タービンの回転を上げてやる事が出来る。
この基本概念が大きく考え方を左右させた。
パイプ径、パイプ管長、タービンの入り口を絞り込んでのベンチュリー効果等、高度な設定により4-1レイアウトシステムにおいても、中・低速域のパワーダウンを解消出来たのである。
この製法により、4-1レイアウトながら全域でのパワーアップに成功した。
もちろん、バックシールドガスを充填する従来からの製法はそのままに、製品クオリティーへのこだわりはSYMSならではと自負している。

