フォーミュラーカーはウィングやそのボディ形状から得る強大なダウンフォースにより、タイヤを地面に押し付け、グリップを増大させる。
しかし、ツーリングカーは、よほどの改造をしない限り同等のダウンフォースは期待出来ない。
つまり、スポーツサスペンションにおける最重要ポイントは、あらゆる状況でタイヤと路面の接地を確保し、タイヤの性能を余すこと無く発揮させ、最大限のメカニカルグリップを得る事に他ならない。
しかし、使用するタイヤ、走るステージ、ドライビングスタイルによってタイヤを有効に使うためのベストなセッティングはもちろん変化する。
そのためSYMSでは、より多くのフィールドでベストなパフォーマンスを発揮できるよう、特性の異なるサーキット、
ドライ・ウェットの路面コンディション、車種グレードによる違い等、数多ある状況下で、幾度も走行テストを繰り返し、セッティングを徹底的に煮詰めていく。
ラリーマシンの開発で培ったノウハウと、実車での膨大な走り込みによって生まれるSYMSのサスペンションシステムは、最高水準のパフォーマンスをドライバーに提供出来ると確信している。
さらに、SUBARU車を熟知したSYMSがセッティングする『コックスボディダンパー (ヤマハパフォーマンスダンパー)』は、アシを支えるボディーをサポートする事で、ワンランク上のパフォーマンスを実現する。
車体性能というと、ボディー剛性を強化する事に目がいきがちだが、特殊な減衰力機構を備えたこの『ボディーダンパー』は、剛性とは違ったアプローチで車体性能を飛躍的に向上させる。
元々バネ要素の集合体である車は、路面のバンプやコーナリングによって、絶えず変形と振動を繰り返している。
そしてこの『ボディーダンパー』は、各車の最適なポイントに装着することで、ボディー変形で発生した反発エネルギーだけを吸収する事が出来る。
反発力を減衰する事に比例して振動も速やかに減衰し、突き上げ感やコーナリングでの揺り返しを即座に緩和するため、ボディーの安定性が劇的にアップするのだ。
走行性能の要であるサスペンションと、サスペンションを支えるボディー性能、双方のパフォーマンスを突き詰めるSYMSのアプローチは、「理想のドライビング」を具現化できたと自負している。
ボディーダンパーとは?